先日のオーストラリアGPでも奇妙なことがあった。トロ・ロッソのビタントニオ・リウッツィ選手がフェラーリのミハエル・シューマッハ選手をオーバーテイクするシーンが見られた。フェラーリとトロ・ロッソのマシンの性能差は、フェラーリのほうがかなり上であるように思えるのだが、これはV10エンジンを使うトロ・ロッソのアドバンテージでオーバーテイクできたと考えられる。
他のレース関係者もおかしいと感じているようで、BMWザウバーの代表であるマリオ・タイセンも、このトロ・ロッソがフェラーリをパスするシーンを「やや奇妙であった」と言っている。
スポーツというものは元来、同じルールの下で行われるのが当然である。しかし、F1は莫大な資金がかかるという特殊なスポーツであるので、弱小チーム救済のため、やむを得ず制限付きV10エンジンも使用できるという「2重ルール」を採用した。昨年のミナルディや今年のスーパーアグリのようなチームがこの制限付きV10エンジンの恩恵を受けるなら良いが、資金が他のF1チームよりかなり潤沢なレッド・ブルがバックについているトロ・ロッソがこの恩恵を受けるのはおかしいだろう。スーパーアグリの言い分はもっともである。
FIAはV8エンジンの使用を命ずるか、V10エンジンを使用させるならさらに回転数を制限するようにレギュレーションを変更するべきだ。開幕前から言われていたことだが、今のままでは不平等すぎる。
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